相続の基礎

記事カテゴリー:ブログ, 相続

2013-09-30

1 相続とは

相続とは
「人の死亡によって、その者の財産上の法律関係を当然かつ包括的に承継すること」です。
相続の特性
①「当然」
・・・何もしなくても被相続人の死亡によって相続は開始します。
②「包括的」
・・・プラスの財産だけでなく、借金のようなマイナスの財産も相続によって承継します。

2 相続するのは誰か

① 配偶者相続人
配偶者は常に相続人となります。※ 内縁関係の者は相続人になりません。
② 血族相続人
A 子 (第1順位)※養子も実子と同様に相続人となります。
B 直系尊属(第2順位)
C 兄弟姉妹(第3順位)
・・・この順番で相続人となります。
・・・配偶者がいれば配偶者と一緒に相続人となります。
・・・相続人となる立場にあった被相続人の子や兄弟姉妹が既に亡くなっている場合、その子・兄弟姉妹の子が「代襲相続」します。
相続権の剥奪
① 相続欠格
相続に関して不正の利益を得るために被相続人を殺害したり遺言書を偽造したりした相続人は「当然に」相続権を失います。
② 相続人の廃除
被相続人は、著しい非行があったり被相続人を虐待したりした相続人の相続権を「家庭裁判所」に請求して奪うことが出来ます。

3 どのような割合(相続分)で相続するのか

相続分とは、
「相続財産に対する持分」です。
相続分の種類
① 指定相続分・・・被相続人は遺言で相続分を指定することが出来ます。
② 法定相続分・・・相続分が指定されていない場合には、民法の決めた割合で相続します。

子と配偶者が相続する場合
 子 2分の1 配偶者 2分の1
 ※子が数人いるときは各自の相続分は均等です。
 ※婚姻外で生まれた子(非嫡出子)の相続分は婚姻によって生まれた子(嫡出子)の2分の1とされていましたが、平成25年9月4日、この定めを憲法違反とする最高裁判決が出ました。

直系尊属と配偶者が相続する場合
 直系尊属 3分の1 配偶者 3分の2
※直系尊属が数人いるときは各自の相続分は均等です。

兄弟姉妹と配偶者が相続する場合
 兄弟姉妹 4分の1 配偶者 4分の3
※兄弟姉妹が数人いるときは各自の相続分は均等です。
※代襲相続人の相続分は被代襲者の相続分と同じです。

相続分の修正
① 特別受益
結婚や学校に通うためにお金を出してもらった(贈与を受けた)り、遺言で財産をもらった(遺贈を受けた)相続人の相続分は減らされる場合があります。

特別受益者の相続分=(相続が開始したときに存在した財産+贈与の価額)×相続分-その相続人が贈与または遺贈を受けた額
② 寄与分
親の事業を手伝ったり親の療養看護をしていた相続人の相続分は増える場合があります。
寄与分権利者の相続分=(相続が開始したときに存在した財産-寄与分)×相続分+寄与分
遺留分
① 遺留分とは、被相続人の贈与または遺贈によって奪われることのない相続人に留保された相続財産の一定の割合です。
② 遺留分権利者=直系卑属・直系尊属・配偶者
※兄弟姉妹に遺留分はありません。
※相続欠格者・相続を廃除された者・相続を放棄した者には遺留分はありません。
③ 遺留分の割合
直系尊属だけが相続人である場合 3分の1
その他の場合          2分の1

4 相続にあたって留意すべき点は

① 誰が相続人となるのかを確認します(自分や親族が相続人となるのかを確認します)。※代襲相続が生ずる場合があることに注意してください。
② 被相続人の財産を確認します(預金や不動産といったプラスの財産だけでなく、借金のようなマイナスの財産についても確認します)。
③ 被相続人による遺言が無いかを確認します。※家庭裁判所による検認という手続きがあります。

5 相続に関するトラブルを避けるためには

①遺言の活用
A 自筆証書遺言
※ 遺言者が遺言の全文・日付・氏名を自書し、印を押します。
※ 簡単ですが作成が不明になったり変造されたりするおそれがあります。
B 公正証書遺言
※極めて証拠力が高いものですが内容を関係者に知られるおそれがあります。
C 秘密証書遺言
②相続の放棄・限定承認の検討 ※相続の開始を知ったときから3ヶ月以内にしなければなりません。



< もっと、詳しく >
1 相続の基礎

2 遺留分の制度について

3 遺産分割 家族、親族の仲良くしたいという思い

4 相続の放棄を検討することは

5 遺言の種類



【お問い合わせ先】
〒108-0072
東京都港区白金一丁目17番2号 白金アエルシティ 白金タワー テラス棟4階
ひらま総合法律事務所 弁護士 平 間 民 郎
Tel:03-5447-2011
最寄り駅
東京メトロ南北線 白金高輪駅:4番出口から直通で徒歩1分
都営 三田線 白金高輪駅:4番出口から直通で徒歩1分
(ご来所には事前の電話予約が必要です。)


ページの上へ

Copyright© 2010-2018 ひらま総合法律事務所 | 東京都港区白金・高輪・三田 All Rights Reserved.