裁判員裁判における審理日数、評議時間、裁判員の辞退率と求刑超え判決
裁判員裁判において、審理日数や評議の時間が延び、また、裁判員の辞退率が増え続けています。最高裁によると、初公判から判決までの平均審理日数は、2009年は3、7日でしたが、11年は6、2日、13年は8、1日で、今年は9、9日となっており、評議時間(平均)は、2009年は6時間37分でしたが、11年は9時間24分、13年は10時間30分で、今年は12時間31分となっています。
また、裁判員の辞退率は、2009年は53、1%でしたが、11年は59、1%、13年は63、3%で今年は67、1%となっています。これに対し、検察官からの求刑を上回る判決は、昨年以降、減少しています。
最高裁によると、求刑超え判決の件数は、2011年は10件、12年は19件、13年は14件で従来の件数を大幅に上回っていましたが、昨年は2件に減少し、今年は3月末の時点において0件となっています。「過去の裁判結果との公平性を保つ必要がある」として、幼児虐待死事件において両親に対し求刑の1.5倍の15年の懲役刑を言い渡した裁判員裁判での判断を破棄した昨年7月の最高裁判決などの影響によるものとみられているようです。
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